時計とベルトをつなぐ大事な部品の「バネ棒」
当店で取り扱いのバネ棒ですが長さ、太さの違いだけでは無いんです!
長さ・太さ以外に 形状 がございます。
目次
一般的なバネ棒
先端に注視してください。
時計ケースの穴に入る箇所があり、そこから段差があって、つばのようなものがあります。
このつばと段差の箇所があることで、ベルトを取り外し時に、バネ棒外しを引っ掛けるスペースが出来ます。
良いバネ棒
直径1.8mmで、加工精度が良いので、押し込んだ際のぐらつき感も少なく、スムーズに伸縮します。
バネの強度も高く、オススメのバネ棒です。
ダイバー用バネ棒
国産のSEIKOに使われているバネ棒で、ダイバー時計に使われているバネ棒です。
バネ棒本体の直径も2.5mmと極太仕様。
伸縮する箇所に溝は無いので、時計ケースの穴から棒を突っ込んでベルトを脱着させます。
その伸縮する箇所の直径も一般のバネ棒のものよりも太く作られているので、その穴の中でバネ棒が遊ぶこともありません。
ワンタッチバネ棒
最近増えてきた、バネ棒です。
バネ棒はずし等の工具が無くても、ベルトの脱着ができるバネ棒です。
ベルトの根本箇所に穴を空ける必要があり、そこの穴から出た突起を操作することで、ベルトを脱着出来ます。
時計ベルトを頻繁に交換されて、付け替えを楽しむ方におすすめです。
ロレックス用 バネ棒
色々なこだわりが詰まった時計メーカーとしてロレックスがあります。
金属の塊から削り出して作られたケースや、頑強性の高いブレスレットは常に進化しています。
ステンレスの素材に関しても、304から316L、904Lと加工は難しくなるけど、強度に優れた素材へ変わっています。
絶えず進化を続けるロレックスですので、バネ棒に関してもモデルによって異なります。
サブマリーナ用 バネ棒(つば無し)
先端に注目です。
時計ケースの穴に入る箇所が長く、つばが無いです。
これはロレックスの旧型のサブマリーナやシードウェラー用で時計ケースに横穴があり、
その穴に棒を突っ込めば、ベルトを取り外せるタイプのバネ棒となります。
しっかりと棒が入り込んでベルトを固定します。
脱着作業がかんたんな反面、時計ケースに穴が空くので、見た目の印象からか最近のロレックスでは見かけなくなりました。
サブマリーナ用 バネ棒(つばあり)
こちらは現行品タイプで、ケース横に穴が空いていないサブマリーナやGMTマスター用のバネ棒です。
直径2.0mmと市販品よりも太く、バネ棒先端の形状も独特です。
デイトジャスト用 バネ棒(つばあり)
直径1.8mmとサブマリーナ用よりも少し細いバネ棒。
ダイバーで無い、ほとんどのロレックスに対応するバネ棒となります。
と言っても、市販品のバネ棒が1.5mmが標準ですので、1.8mmでも太いです。
頑強なロレックスの時計にはバネ棒の強度も必要です。
デイトジャスト用 バネ棒(つば無し)
こちらはケースに横穴がある、古いデイトジャスト用となります。
他にもエアキング、ボーイズ、レディースにも対応致します。
必ずケースに横穴があるものにご使用ください。
横穴が無いモデルにこのバネ棒を入れるとつば(引っ掛ける溝)が無いので、ベルトの脱着が出来なくなります。
ご注意ください。
中留用 バネ棒
パッと見た感じ、通常のバネ棒にも見えますが、、、
おわかりになりますか?
先端の突き出し量が極端に 短い です。
こちらは中留(バックル)用のバネ棒で金属ベルトのバックル箇所で
微調整が出来るものに多いのですが、そこに使われるバネ棒です。
なぜに突き出し量が短いか!ですが、中留の穴からバネ棒の先端が飛び出す事を防ぐために
「引っかかるけど、飛び出さない長さ」
であるために、突き出し箇所が短くなっております。
あまり需要は無いので、サイズは取り揃えておりませんが、たまにご要望があるこのクラスプ用のバネ棒。
店頭在庫が無く、どうしても早急に入用の場合は、通常のバネ棒の先端を削って短くすることもあります。
が、しかしクラスプ用のバネ棒は直径が細いものが多く、通常のバネ棒では入っていなかったり、
逆に細すぎて、バネ棒本体がすり抜けたりなど、通常バネ棒を削って対応出来ない時もあります。
バネ棒もそれぞれの場所に合ったものがあるんですね。