IWC(ブログ)

特殊形状のオーダーベルト ~IWCインヂュニアの場合~

みなさん、こんばんは。
ブログは2号に任せっきりの、店長です。

お客様からIWCのインヂュニアの時計をお預かりいたしました。
オーダーベルトのご依頼ですが、この時計少し、ベルトの取り付け部が特殊です。
以前に触ったことがあるので、はずし方はわかりましたが、最初は???と戸惑いました。

時計を裏返すと、凹んだ箇所に突起部分があります。
インヂュニア

そこが抑えると、バネ式でペコペコ沈みますので、抑えながら横の棒を押し込むと
ベルトが外れます。
インヂュニア

外れたベルトの形状は凹型

ちょっと変わった形です。
特殊オーダーになりますので、当店取り扱いのオーダーベルトメーカーでは、
納期3週間、カミーユフォルネ、ジャンルソー、バンビが製作可能です。

ただ、今回のベルトは一点、注意が必要で、純正のラバーベルトは腕に装着する際に
ベルトが付け根箇所から、折れ曲がらないようになっております。

どういう事やねん?
と思いの方もお見えですね。
通常の状態はこちら(ベルトと時計の結合部分に注目!)

インヂュニア

隙間がないのですが、これが革ベルトで製作すると、こうなるであろう画像

インヂュニア

隙間がどうしてもあきます。

なぜか?

これはラバーでも結合箇所が固く、ベルトと時計ケースを固定している棒を支点に
ベルトが回転しないように、時計ケースと革ベルトの接触部分が「面」で当たる
ようになっているからです。

これを革ベルトで再現するには革ベルトの中に樹脂または金属製のものを入れて
革を巻き込んで製作しないといけないのですが、この内包物を作るベルトメーカーが
個別対応の所がありません。ロットが数百になれば受けてくれる所はあるかもです。

もちろん、当店のオーダーベルトでも凹の形にするために、真ん中を切れ込むだけ
ではなくて、強度が弱くなる両サイドに補強材を入れます。

隙間を気にしなければ、製作は可能なんです。

もし、どうしても隙間が気になるのでしたら、純正品に革ベルトの仕様があり、その
革ベルトを壊してもいい!との事でしたら、移植にて製作することはご相談お受けいたします。

その場合はその移植元が移植に耐えれる状態に限ります。
取り出す際に、樹脂製の部品がバラバラで出てくる場合もございます。

ご相談はお電話でもメールでもお受けいたしますので、お気軽に♪

電話:0594-21-2016(木曜定休日)

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