【ロンジン】コンクウェストのベルト製作 ~凸形状~
こんにちは、時計屋ネットのひろやん(店長)です。
目次
今回はロンジン コンクウェスト の革ベルト製作となります。
薄型クオーツの時計で、ベルトの形状は凸となります。
元々は金属ベルトが付いていました。
ベルト先端箇所が凸形状となります。
その中にパイプが入っており、そこに入るギリギリの棒を打ち込む事でベルトと本体を装着させる構造です。
うっすらと穴に入っているパイプが見えますでしょうか。
ピンとパイプ
このような凸形状のベルトによくある留め方式が「ピンとパイプ」です。
パイプにギリギリ通るピンを打ち込んで固定させます。
ただ、今回のパイプが金属ベルトから取り出しが出来ません。
そうなると、ギリギリ通るようにパイプがあるのに、そのパイプが無いと
スカスカで棒をさしても抜け落ちます。
今回は割りピンといった棒を使って固定させました。
割りピンに関しては後日、ご紹介を。。。
そして出来上がった時計ベルトを装着してみました。
凸形状と革の厚み
今回のロンジンはこの凸の突出箇所の出っ張りが小さく、革もその箇所を薄く革漉きをする必要がありました。
凸箇所が低い!
革が厚いと、凸の山が高くなってしまうので棒が通りません。
表のワニ革が裏に巻き込まれて製作されます。
この巻き込む箇所は特に薄く漉く必要があります。
革は薄く!
ベルトの強度も保つ!
相反する条件の中でベストな状態を探ります。
そして完成したのがこちら
時計ケースから流れるように革ベルトに繋がっています。
厚みも対応できますが、こちらの薄型時計に厚みは必要ありません。
職人さんもこの凸箇所で苦労されたようで、試作を何本か製作されたようです。
渾身の出来上がりとなりました。
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